WORKS

『ナンブンノイチ』
(17) 27
分の1のヒトって? スマホをもたない人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2024年5月29日

27分の1。SNSやゲームに支払い、中には複数もつ人や一日中見てしまう依存症の人も。内閣府が1626人で調べた世論調査によれば、スマホをもたない人は18~29歳で「ゼロ」。69歳まで含めると27人に1人。番組は、あえてもたない主義の男性を取材。待ち合わせも不便で家族は不満たらたらだが、彼には積極的にスマホをもたない、ある理由があった。スマホを手放したことで手に入れた人生とは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】中村賢二 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(16) 45
分の1のヒトって? ギャンブル依存症
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2024年5月22日

45分の1。今回のテーマは「ギャンブル依存症」。2020年の全国調査によるとギャンブル等依存症の疑いがあったのは45人にひとり。周囲に気づかれづらく、まさかこの人が…という例も多い。意志の問題だと思われがちだが、ギャンブル依存症はWHO(世界保険機関)が正式に認める病。番組は、家庭崩壊の危機を乗り越え、ギャンブル生活と決別、新たな人生を歩もうとする30代の男性を取材。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

ステータス  #1 チキンカップ
NHK 総合 45分番組 初回放送日:2024年4月3日

2014年、香港のオークションで、中国皇帝の小さな器が38億円という高値で落札され、世界の話題をさらった。その名は「チキンカップ」。15世紀、中国明王朝の皇帝によって作られ、その後、数々の伝説をまとってきた。
今回、私たちは現代最高の「ステータス・シンボル」にこの手で触ろうと、無謀な旅に出る…

【出演】アンミカ 東野幸治 平野龍一
【語り】榊原良子

【ディレクター】石飛篤史 
【プロデューサー・演出】内田利元

『新日本風土記』函館の光
NHK BSP 4K 59分番組 初回放送日: 2024年4月1日

夜景輝く港町・函館。冬、異国情緒漂う街は電飾をまとい、澄んだ空気に暮らしの明かりも輝きを増す。北海道の玄関口として発展した町と、そこに生きる人々の光をめぐる物語。
ロープウェイを山頂で降りると、目の前に星屑をまき散らしたような輝き。ここは夜景の美しさで知られる港町・函館。坂道の洋風建築や港の赤レンガ倉庫も旅情を誘う。世界を巡りたどり着いたこの町で、店中電飾が覆うハンバーガーショップを始めた父娘。歴史的建造物を店舗として再生し、町の灯を守ろうとする人々。北洋漁業衰退の荒波の中、必死に生きる庶民に光を見た小説家。町中がイルミネーションで輝く冬の函館と、人々の物語。

声】松たか子
【ディレクター】畑中皓太、川口勉、中村賢二
【プロデューサー】米本直樹
BSスペシャル ジャパニーズ・ドリーム ~ネパール人留学生たちの日本~
NHK BS 59分番組 初回放送日: 2024年2月29日

再放送日時:2024年5月23日(木) 午後11:25〜午前0:25

今、ネパールからの留学生が急増中。彼らは多額の借金をして費用を工面し、来日後は学業とバイトを両立。将来定住する夢を抱いて来るが、日本社会の厳しい現実に直面する。2023年の時点で、日本にいるネパール人留学生はベトナム人を抜き、中国人の次に多い4万5千人。バイト先は機内清掃や運送業の仕分けなど人目に触れにくいバックヤードを担い、人手不足の日本を底辺から支えている。母国では安定した職が少なく、日本で真面目に働けば故郷に家が建つが、職を得て定住するには数々の困難がある。私たちの隣人になりつつあるネパール人留学生の日々に、数年間にわたり密着取材。進みつつある外国人との共生社会の今を描く。

声】今井朋彦
ディレクターディペシュ・カレル、齊藤麻実
プロデューサー米本直樹

馬込文士村空想演劇祭

『馬込文士村 空想演劇祭』は、公益財団法人大田区文化振興協会と劇団 山の手事情社が、かつて大田区に存在した「馬込文士村」の魅力を紹介するために立ち上げた、オンラインで楽しむ映像演劇企画です。は、映像ディレクションで参加しています。

映像ディレクター】米本直樹
※演劇動画配信サービス「観劇三昧」にて配信中

『横笛』原作:三好達治 構成・振付・演出・出演:きたまり

数多くの文化人が移り住んだ馬込文士村を代表する詩人 萩原朔太郎を師と仰ぎ、彼の誘いで自身も馬込文士のひとりとなった三好達治。翻訳家としての活動後、抒情詩人として名を馳せました。

築100年の古民家を舞台に、馬頭琴、太棹三味線、尺八による楽曲と、謡、喉歌、ラップという全く異なる歌唱法を組みあわせた歌曲をベースに、きたまりが三好達治の詩の世界を表現します。

『片腕』原作:川端康成 構成・演出:斉木和洋 出演:劇団 山の手事情社

ノーベル文学賞を受賞し、日本を代表的する作家 川端康成も一時期、馬込文士村の住人でした。無口で人付き合いが苦手な人物でしたが、馬込の騒動に巻き込まれることになります。

「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」若い女性の右腕と、それを預かった中年男の奇妙な一夜の交流を描いた作品。川端康成が書いた妖しく淫らな言葉と、俳優の声と体が絡み合って、スクリーンの中で狂おしく踊ります。

『新日本風土記』熊本 南阿蘇鉄道
NHK BSP 4K 59分番組 初回放送日: 2024年1月9日

世界でも珍しいカルデラの中の暮らし。それは豊富な湧き水があったから。南阿蘇鉄道がつなぐ水の郷で、水神様に感謝し、草原と共に生きる人々。百年が一瞬に思える大地の旅。

阿蘇のカルデラの中を走る南阿蘇鉄道。全長17.7km、わずか10駅のローカル線。“南鉄”の愛称で地元の人や観光路線としても親しまれてきた。2016年の熊本地震で大きな被害を受け、去年7年ぶりに全線で運転再開した。沿線は豊かな水の郷。湧き出す水は、田畑を潤し人々の暮らしを支えている。秋、水神様に感謝する奉納相撲が行われ、草原の牛飼いは冬支度を始める。地震の記憶を刻む大地に生きる人々の暮らしを訪ねる。

声】松たか子

【ディレクター】中村賢二、李受娟、牟田高太郎

【プロデューサー】米本直樹

ゴッドハンド 流転の秘宝を復元せよ
NHK 総合 44分番組 初回放送日:2024年1月2日

“ゴッドハンド”の異名をとる男がいる。やきものの復元師・繭山浩司。茶の湯・千家に伝わる450年前の黒楽茶碗、ウィーンの古城で破壊された古伊万里の大皿など、修復を手がけた宝物は5000点に及ぶ。その技を育てたのは口外できぬ「陰の仕事」の数々。全国の美術関係者から預かった数々の破損品を、どんなに目を凝らしても傷跡がわからないまでに復元してきた。全国の美術館には 繭山が手掛けた作品も少なからずあるという。繭山の知られざる超絶技巧と、人類の宝を後世につなごうとする生き様を描き出すシリーズの第三弾!時価数十億円という清朝の花瓶と李朝白磁の修復撮影が許可された。

語り】田中泯

【ディレクター/プロデューサー】 内田利元

『ナンブンノイチ』
(14) 
278分の1のヒトって? ネットで小説を発表する人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2024年1月1日

278分の1。インターネット上で自由に小説を発表できる小説投稿サイト。およそ250万人が登録する日本最大のサイトでは、43万8千人が日々作品を発表している。かつて小説家はごく一握りの人しかなれない職業だったが、今やネットを通じて読者に読まれる機会は増えた。業界でも文芸書ではネット発の小説がシェア4割を占める。医者、会社員…“兼業作家”として作品を書く人の意外な実態に迫る。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】小林陽子 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(15) 
830分の1のヒトって? 狩猟免許をもつ人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年12月31日

830分の1。5年前に鳥取の過疎地に移住した山本暁子さん。地域の人の勧めで免許を取り、午前は猟師・午後は在宅ワークで生計を立てる。今、日本で狩猟免許をもつ人はおよそ15万人、この半世紀で6割以上減った。一方でシカやイノシシの数は増え、獣害に悩む中山間地では田畑を放棄する人も。猟師だけで生計を立てるのは難しい中、山本さんはジビエにも取組み奮闘中。人と獣、隣で生きていく道は…

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】松井至 【プロデューサー】米本直樹

『新 街道をゆく「肥薩のみち」
NHK BS 59分番組 初回放送日: 2023年12月13日

作家・司馬遼太郎の紀行文学「街道をゆく」を手に「令和の街道」を旅するシリーズ。今回は、歌手・俳優の吉川晃司とともに、肥後から薩摩にかけての「肥薩のみち」をゆく。古代大和朝廷の時代より「熊襲(くまそ)」と「隼人(はやと)」という独立性の高いふたつの民が暮らしていたと記録に残る「肥後」と「薩摩」。このふたつの地は、江戸から幕末、そして明治にかけて対照的な歴史をたどる。江戸時代、島津氏のもと独自の気風を養い、明治維新、西南戦争へと突き進んでいった「薩摩」と、それを抑え込む働きを与えられた「肥後」。この因縁の地を、かつて大河ドラマで西郷を演じた吉川晃司がめぐる。

【出演】吉川晃司 【朗読】田中泯

【ディレクター/プロデューサー】佐野達也

『ナンブンノイチ』
(13) 156
分の1のヒトって? トランスジェンダー
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年11月23日

156分の1。生まれた時に割り当てられた性別とは、異なる性で生活することを望む「トランスジェンダー」。全国6万人を対象にした調査では、自分がトランスジェンダーだと答えた人の割合は、156人に1人。生活の中で性別を変える人や、戸籍上の性別を変える人も。まだまだ理解が進んでいない社会の中で、仕事、結婚、レジャー…当たり前の日常を生きる人たちに密着。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】和田萌 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(12) 
50分の1 新しい命を亡くした家族
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年11月11日

50分の1。今回のテーマは「新しい命を亡くした家族」。毎年、生まれてくる新生児。しかし、厚生労働省の調査では毎年およそ50人に1人の子どもが、母親の胎内や生まれて間もないうちに亡くなっている。子どもを亡くした家族の悲痛な思いは社会では語られにくい現実がある。番組では、15年前に生後2時間で次男を亡くした夫婦を取材。消えない悲しみとどのように向き合ってきたのか。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】満若勇咲 【プロデューサー】内田利元

『ナンブンノイチ』
(11) 
85分の1のヒトって? 手話通訳士
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年9月24日

85分の1。厚労省の調査では、聴覚・言語障害がある人は約34万人。一方、手話通訳士の資格をもつ人は4千人。85人に対してひとり。裁判などの公的な通訳はこの資格がなければ担えない。だが、資格試験が難関の割に通訳の報酬は低いことが多く、なり手は少ない。表現者を目指すろう者の女性を手話通訳でサポートする現場などを取材。聞こえない世界で交わされる「手話」という言葉への“気付き”。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】松井至 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(10) 23
分の1のヒトって? 生活拠点がいくつもある人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年9月18日

23分の1。今回のテーマは「生活の拠点がいくつもある人」。都会と自然豊かな地方など、2つ以上の拠点を行き来するライフスタイルに注目が集まっている。20歳から79歳を対象とした調査では「複数拠点生活」をおこなっている人は23人にひとり(転勤や介護を除く)。番組は東京ではグラフィックデザイナー、山梨では朝ごはんを出すカフェを営む女性を取材。二拠点生活で彼女が見つけた喜びとは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

世界の選挙から 中米 グアテマラ
NHK 総合 29分番組 初回放送日: 2023年8月26日

世界は「選挙」であふれている。今、民主主義が揺らいでいる。そこで「民主主義って何?」を、とびっきりの明るさに包んで問い直す。舞台はグアテマラ!マヤ系先住民たちが多く暮らす、とある村。村長選投票日までの1週間を追跡!村に一本しかない道路は選挙カーで大渋滞!さらに投票日前日と当日は禁酒。酔っぱらって投票ができなかったり、違う政党に入れたりしないように、またケンカにならないようとの配慮からだ。候補者の公約も「お墓マンションの建設」をはじめユニークなものが並ぶ。日本とはあらゆる意味で勝手が違う。どんな民主主義が見えてくる?

【ディレクター】佐野達也、中村賢二

【プロデューサー】佐野達也、内田利元

『新日本風土記』夏の祈り
NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2023年8月15日

78回目の終戦の日、日本各地の風土の中に息づく「戦禍の記憶」と受け継がれる「祈り」を見つめていく。昭和の戦争は、日本中の町や村に多様な戦争の記憶を刻み込んだ。軍都佐世保で受け継がれる防空壕、悲劇の特攻隊を語り継ぐため市民が始めた徳島の慰霊花火、満蒙移民の先駆けとなった村人が戦後開拓した軽井沢の集落、中国から強制連行された労働者を慰霊し続ける秋田の鉱山の町、浅草に残る大空襲の爪あと、そして大分の小さな島で続く祈り。あの夏から78年目の、「記憶」の現在地。

語り】松たか子

【ディレクター】米本直樹、西原裕貴、萬はじめ、原賀伸

【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(9) 23
分の1のヒトって? 朝起きられない睡眠障害の若者
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年7月26日

23分の1。今回のテーマは「眠る」、「起きる」の周期が乱れる「睡眠リズム障害」。中でも若者に多いのが、極端に寝る時間が遅く、朝起きられない「睡眠・覚醒相後退障害」。15〜30歳の23人に1人がこの障害を持つ。仕事や学校に行けなくなるなど、社会生活を送るのが困難になる人も。番組ではこの障害に悩む若者たちを取材。彼らが願う「生活の多様性」とは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】田才孝子 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(8) 11
分の1のヒトって? 女性管理職
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年7月25日

11分の1。今回のテーマは「女性管理職」。男女格差を測るジェンダーギャップ指数、日本は146か国中、125位と低迷している。大きな理由のひとつが「女性管理職の少なさ」。日本は管理職の「11人に1人」しか女性がいない。番組は日本で女性管理職を増やそうと開かれる研修合宿に密着。参加するキャリア女性たちが抱える「壁」とは

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】 内田利元

夢のあとさき〜日本遺構見聞録〜
NHK BS4K 89分番組 初回放送日:2023年6月17日
NHK BSプレミアム 89分番組 放送日:2023年7月8日

この国には、たくさんの夢の跡がある。その夢の先に、私たちは何を見つめていたのか、探しにいく。「夢が終わり、そして時に、新たな夢の始まる場所」。日本に遍在する『遺構』の物語。番組では日本全国、6か所の遺構を訪ねる。1.旧奈良監獄、2.神戸の遺構 (須磨ベルトコンベヤーと摩耶観光ホテル)、3.横浜・根岸競馬場等馬見所、4.岩手八幡平・松尾鉱山、5.北海道のリゾート跡地、6.長崎・池島炭鉱。それぞれのテーマは【門出】【成長】【流転】【傷跡】【泡沫(うたかた)】【閉店】。夢のあとさき、を目にしたとき、私たちはそこに何を見出すのだろうか。高精度の4 K映像や、ドローン映像をふんだんに使用し、目の前に一大スペクタクルが広がるー。

【ディレクター】佐野達也 【プロデューサー】佐野達也、内田利元

『ナンブンノイチ』
(7) 
2分の1のヒトって? 酒を飲まない人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年6月14日

2分の1。日本では、酒を飲むことがコミュニケーションを円滑にするとされ、仕事の上でも宴会が重視される社会。しかし、実は酒を飲まない人は2人に1人いる。番組では、飲む人、飲まない人、それぞれの声に耳を傾ける。会社の宴会を断る若者がいる一方、酒で人付き合いが円滑になるという酒好きの人たちも。さらに、長年続けた飲酒生活をやめノンアルコールバーを開いた夫婦も登場。大人の新しいライフスタイルを考える。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(6) 
4分の1のヒトって? 母親が“毒親”
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年6月13日

4分の1。“毒親”という言葉をよく聞くようになった。子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親と言われる。2022年の調査によれば、母親や家族が毒親だったと考える人は4人に1人。番組では、毒親に苦しめられつらい過去を持つ女性たちを取材。彼女たちは大人になり仕事をもってからも生きづらさを抱えながら暮らしている。中には、家族と絶縁して新たな人生を歩む人も。毒親に育てられた彼女たちの悩みや願いとは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】川口勉 【プロデューサー】米本直樹

ゴッドハンド 復元師と天翔る白馬

NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日:2023年6月3日

“ゴッドハンド”の異名をとる男がいる。やきものの復元師・繭山浩司。茶の湯・千家に伝わる450年前の黒楽茶碗、ウィーンの古城で破壊された古伊万里の大皿など、修復を手がけた宝物は5000点に及ぶ。その技を育てたのは口外できぬ「陰の仕事」の数々。全国の美術関係者から預かった数々の破損品を、どんなに目を凝らしても傷跡がわからないまでに復元してきた。全国の美術館には 繭山が手掛けた作品も少なからずあるという。繭山の知られざる超絶技巧と、人類の宝を後世につなごうとする生き様を描き出すシリーズの第二弾!

億単位の値が付く国宝級の陶磁器についた傷や破損。それらを完全に消してしまう技を持つ復元師の親子がいる。人呼んで「ゴッドハンド」。禁断の現場にカメラが潜入する!(写真:栗田美術館所蔵)

語り】田中泯

【ディレクター/プロデューサー】 内田利元

BS1スペシャル

ジャパニ 〜在日ネパール人一家の5年間〜

NHK BS1 49分番組 初回放送日: 2023年3月25日

東京でカレー屋を営むネパール人一家の歳月を、遠くヒマラヤの麓の村と池袋のアパートを往復して記録した『ジャパニ』(2020年6月放送)。生後間もなく両親と別れ、ネパールで祖父母に育てられた少女ビピシャの複雑な心の揺れを描いた。あれから3年。東京の父はコロナに感染、母は失業。そんな苦難の中、夫婦は男児を授かる。日本で両親に育てられる弟に、複雑な感情を抱くビピシャ。移民社会に生きる家族の現実を描く。

【ディレクター】ディペシュ・カレル、齊藤麻実

【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(5) 25分の1のヒトって? メイクを毎日する男性

NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年3月25日

25分の1。近年、盛り上がりを見せる男性向けコスメ。マーケティング会社の調査によれば、メイクを毎日する男性は25人にひとりにまで増えた。30代、メイク歴5年というWEBデザイナーの男性を取材。メイクのきっかけは肌荒れを隠したい一心だったというが、変化したのは外見だけではなかったとも…。メイクのマジックにあなたはどう思う?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

『ナンブンノイチ』
(4) 1000分の1のヒトって? 裁判員を経験した人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年3月25日

1000分の1。この数字は、日本で裁判員を経験した人の割合。ある日突然、裁判員に選ばれ人を裁くことになったら?20歳の頃に殺人未遂事件の裁判員を担当した女性が参加を決めたのは、裁判員経験者の交流会。裁判員という非日常を体験した者同士が集うこの会では、お互いが他の人には話しづらい経験を吐露し、語り合う。人が人を裁くとは?いつかあなたにも訪れるかもしれないその日のために。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

『新日本風土記』厳冬 奥会津
NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2023年3月24日

日本有数の豪雪地帯、福島県・奥会津地方。深い雪に閉ざされてきた長い歴史があるからこそ、しんしんと積み重ねられてきた営みが残る。凍える冬の、心温まる物語。2011年の豪雨災害で被災し、昨年秋に全線復旧した只見線沿線を中心に、物語は進む。1000年以上続く冬の風物詩「七日堂裸詣り」。雪に閉ざされる村で60年以上暖簾をかけ続ける「雪国のオアシス」。集落へ続く12キロの山道で毎晩繰り広げられる除雪作業。過疎の村の「命の綱」、家業の原点に立ち返ったUターン女性が始めた移動販売。極寒の地で支えあいながら生きてきた人びとの今を描いていく。

【声】松たか子【語り】中條誠子アナウンサー 井上二郎アナウンサー

【ディレクター】島越翔平、牟田高太郎、中村賢二、岸田浩和

【プロデューサー】米本直樹

ワケあって顔出せません
「CASE3:〇〇砲を撃つ人」
NHK 総合 29分番組 初回放送日: 2023年3月22日

政治、事件、芸能・・・世間を賑わすスクープを次々と発掘し、破壊力の大きさから記事に “文春砲”の呼び名までついた雑誌、「週刊文春」。衝撃の告発が話題を呼ぶ一方で、「あそこまでしなくても…」「人の不幸で飯を食って…」など、否定的な見られ方があるのも事実だ。だが、ひとつの記事が陽の目を見るまでには、並々ならぬ苦労がある。被取材者にとって不都合な内容であればなお、取材は困難を極める。当てもない聞き込み、長時間に及ぶ張り込み、相手の対応が読めない突撃取材・・・それでも立ち向かう記者たちは、一体どんな人たちなのか?

番組では週刊文春の事件記者に密着、知られざる取材の様子や仕事にかける思いを描く。職務上“ワケあって”顔は出せませんが、その心意気と思いを伝えます。

【ディレクター】米本直樹、川口勉

【プロデューサー】米本直樹、内田利元

『遠いあなたにメリークリスマス
 ~聖夜の3つの物語~』

NHK BS1 49分番組 初回放送日: 2022年12月31日

2022年12月24日、私たちは今年のその夜をどんな気持ちで迎えただろう。長引くコロナ禍、繰り返される紛争や衝突・・・先行き不透明な不安がおおう中、世界中では何十億もの人たちがこの夜を祝い、静かに祈る。この番組は、様々な事情を抱えて祖国を離れ、日本でその夜を迎える人たちのドキュメンタリー。難民や出稼ぎなど、理由も日本にいる期間もさまざまだ。その姿から見えてくるのは、私たちの隣人の困難と希望。いつの時代も、自分と異なる立場の人や考え方に対して不寛容な世の中だが、年の暮れ、隣人へ静かに思いを馳せる。

【ディレクター】竹岡寛俊、李受娟、小西遊馬

【プロデューサー】米本直樹

馬込文士村空想演劇祭2022

『馬込文士村 空想演劇祭』は、公益財団法人大田区文化振興協会と劇団 山の手事情社が、かつて大田区に存在した「馬込文士村」の魅力を紹介するために立ち上げた、オンラインで楽しむ映像演劇企画です。は、映像ディレクションで参加しています。

【映像ディレクター】米本直樹

劇団 山の手事情社『千代と青児』
作家・宇野千代と画家・東郷青児は、出会ったその日に同棲を始める。実は一見スキャンダラスなその遭遇には、それぞれ表に出せぬ事情があった。しかしやがて二人の関係は熟成していく。

日本のラジオ『花物語ごっこ』
少女小説の大家 吉屋信子のデビュー作『花物語』の第一話「鈴蘭」を題材に、女学生たちの交流を描いた作品。誰しもの心の中にある少女性を、その不思議な世界観で表現。

『新日本風土記』空き家
NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2022年12月23日

全国におよそ850万戸ある空き家。そこに刻まれた記憶を生かしつつ、新たな暮らしや活動を始める人たちがいる。新しいつながりやふるさとが生まれる、空き家の再生物語。少子高齢化や過疎化で空き家が増え続け、その数は全国におよそ850万戸。だが今そこに新たな希望が。徳島県神山町では空き家を活用した移住者の店やIT企業のオフィスなどが次々オープン。山梨県韮崎市では元ランドマークの商業ビルをリノベーションし商店街も活性化。壱岐では元遊郭がゲストハウスに、石巻では元布団屋が映画館に、茨城県では元スーパーが在日外国人の宗教施設に。日本全国の空き家を巡る旅、復活と再生の物語。

【声】松たか子

【ディレクター】佐野達也、中村賢二 【プロデューサー】佐野達也

声は届くのか 〜秘蔵フィルムが映し出す1969新宿西口地下広場〜

NHK BS1 50分番組 初回放送日: 2022年11月26日

ベトナム戦争に反対する若者たちが新宿駅の西口地下広場に集い反戦ソングを歌った一大ムーブメント「フォークゲリラ」。番組が入手した映像には、7千人の群衆の歌声や討論など見る者を圧倒する熱気が記録されていた。この貴重な映像をベースに当時現場に居合わせた人たちを取材。若者たちの「声」は今の時代にどのように届いているのか?1969年のフィルムとそこに登場する人たちの2022年の姿が交錯するドキュメンタリー。

【ディレクター/プロデューサー】佐野達也

日曜美術館友よ 写真よ  写真家 牛腸茂雄との日々
NHK Eテレ 45分番組 初回放送日: 2022年10月30日

「彼は自分の人生の残り時間を常に意識して、先を急ぐように生きていた」。家族や友人、近所の子供など、さりげないポートレートで知られる写真家・牛腸茂雄(ごちょう・しげお)。肉体的な困難を抱えながら創作を続け、36歳でこの世を去った。死後40年、再評価の機運が高まる中、学生時代からの友人だった写真家・三浦和人は、2022年 夏、牛腸のネガのプリントに挑んだ。牛腸と三浦、静かな対話が始まる。

【ディレクター/プロデューサー】内田利元

アート疾走 金と黒の本木雅弘

NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2022年10月1日

独自の審美眼を持つ俳優・本木雅弘が、自らの脚と感性で全国に疾走出没。国宝など超一流の美術品を、ガラス越しではなく直に見て、触れて、日本人の美の源泉を掘り起こす。第1弾は、大胆かつ緻密な美の世界「琳派」。尾形光琳の「紅白梅図屏風」(国宝)と対面し、金箔のキャンバスと格闘、俵屋宗達に習って墨のたらし込みに挑戦、気鋭の現代美術家らとも対話を重ねる。本木雅弘が全身で金と黒にまみれアートを疾走する!

【ディレクター/プロデューサー】佐野達也

『ナンブンノイチ』
(3)10分の1のヒトって?ネット婚活で結婚した人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2022年9月25日

10分の1。ここ数年、ネット系の婚活サービスを使って結婚する人の割合は増えている。2020年に結婚した男女(20~49歳)ではおよそ10人にひとり。出会いや婚活のためにマッチングアプリを使った経験のある5人組YouTuber「昭和女」のメンバーたち。中でも、いま真剣に婚活中のMANAMIさんは、いくつものアプリを使って出会いを探している。「ナンブンノイチ」の数字から見える、この社会の“今”。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(2)100分の1のヒトって?1年以上「育休」をとった男性
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2022年9月23日

100分の1。「育休」は女性がとるもの?今回のテーマは「男性の育休」。日本では配偶者が出産した男性で「育休(育児休業)」を取得するのは7人にひとり。その期間は「2週間未満」が最も多く、半数を超える。いっぽう「1年以上」は育休を取得した男性の中でも100人にひとり。番組は1年間の育休を取り、2人の子どもの育児と家事に専念している男性に密着。その日常から“ニッポンの今”が見えてきた。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】内田利元

『ナンブンノイチ』
(1)30分の1のヒトって?
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2022年9月23日

30分の1。今、日本で精神疾患を抱える患者数は419万人。つまり、およそ30人に1人が何らかの心の病を抱えている。精神面の不調から仕事に通えなくなった人が職場復帰を目指して参加する“リワークプログラム”の現場を取材。人と同じことが出来なくなり悩む女性に密着した。身の周りには、私たちが知らないさまざまな事情をもつ人がいる。「ナンブンンノイチ」の数字をひもとき、共に生きるこの社会の多様性を見つめる。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】川口勉 【プロデューサー】米本直樹