WORKS – 2023

『ナンブンノイチ』
(15) 
830分の1のヒトって? 狩猟免許をもつ人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年12月31日

830分の1。5年前に鳥取の過疎地に移住した山本暁子さん。地域の人の勧めで免許を取り、午前は猟師・午後は在宅ワークで生計を立てる。今、日本で狩猟免許をもつ人はおよそ15万人、この半世紀で6割以上減った。一方でシカやイノシシの数は増え、獣害に悩む中山間地では田畑を放棄する人も。猟師だけで生計を立てるのは難しい中、山本さんはジビエにも取組み奮闘中。人と獣、隣で生きていく道は…

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】松井至 【プロデューサー】米本直樹

『新 街道をゆく「肥薩のみち」
NHK BS 59分番組 初回放送日: 2023年12月13日

作家・司馬遼太郎の紀行文学「街道をゆく」を手に「令和の街道」を旅するシリーズ。今回は、歌手・俳優の吉川晃司とともに、肥後から薩摩にかけての「肥薩のみち」をゆく。古代大和朝廷の時代より「熊襲(くまそ)」と「隼人(はやと)」という独立性の高いふたつの民が暮らしていたと記録に残る「肥後」と「薩摩」。このふたつの地は、江戸から幕末、そして明治にかけて対照的な歴史をたどる。江戸時代、島津氏のもと独自の気風を養い、明治維新、西南戦争へと突き進んでいった「薩摩」と、それを抑え込む働きを与えられた「肥後」。この因縁の地を、かつて大河ドラマで西郷を演じた吉川晃司がめぐる。

【出演】吉川晃司 【朗読】田中泯

【ディレクター/プロデューサー】佐野達也

『ナンブンノイチ』
(13) 156
分の1のヒトって? トランスジェンダー
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年11月23日

156分の1。生まれた時に割り当てられた性別とは、異なる性で生活することを望む「トランスジェンダー」。全国6万人を対象にした調査では、自分がトランスジェンダーだと答えた人の割合は、156人に1人。生活の中で性別を変える人や、戸籍上の性別を変える人も。まだまだ理解が進んでいない社会の中で、仕事、結婚、レジャー…当たり前の日常を生きる人たちに密着。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】和田萌 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(12) 
50分の1 新しい命を亡くした家族
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年11月11日

50分の1。今回のテーマは「新しい命を亡くした家族」。毎年、生まれてくる新生児。しかし、厚生労働省の調査では毎年およそ50人に1人の子どもが、母親の胎内や生まれて間もないうちに亡くなっている。子どもを亡くした家族の悲痛な思いは社会では語られにくい現実がある。番組では、15年前に生後2時間で次男を亡くした夫婦を取材。消えない悲しみとどのように向き合ってきたのか。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】満若勇咲 【プロデューサー】内田利元

『ナンブンノイチ』
(11) 
85分の1のヒトって? 手話通訳士
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年9月24日

85分の1。厚労省の調査では、聴覚・言語障害がある人は約34万人。一方、手話通訳士の資格をもつ人は4千人。85人に対してひとり。裁判などの公的な通訳はこの資格がなければ担えない。だが、資格試験が難関の割に通訳の報酬は低いことが多く、なり手は少ない。表現者を目指すろう者の女性を手話通訳でサポートする現場などを取材。聞こえない世界で交わされる「手話」という言葉への“気付き”。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】松井至 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(10) 23
分の1のヒトって? 生活拠点がいくつもある人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年9月18日

23分の1。今回のテーマは「生活の拠点がいくつもある人」。都会と自然豊かな地方など、2つ以上の拠点を行き来するライフスタイルに注目が集まっている。20歳から79歳を対象とした調査では「複数拠点生活」をおこなっている人は23人にひとり(転勤や介護を除く)。番組は東京ではグラフィックデザイナー、山梨では朝ごはんを出すカフェを営む女性を取材。二拠点生活で彼女が見つけた喜びとは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

世界の選挙から 中米 グアテマラ

NHK 総合 29分番組 初回放送日: 2023年8月26日

世界は「選挙」であふれている。今、民主主義が揺らいでいる。そこで「民主主義って何?」を、とびっきりの明るさに包んで問い直す。舞台はグアテマラ!マヤ系先住民たちが多く暮らす、とある村。村長選投票日までの1週間を追跡!村に一本しかない道路は選挙カーで大渋滞!さらに投票日前日と当日は禁酒。酔っぱらって投票ができなかったり、違う政党に入れたりしないように、またケンカにならないようとの配慮からだ。候補者の公約も「お墓マンションの建設」をはじめユニークなものが並ぶ。日本とはあらゆる意味で勝手が違う。どんな民主主義が見えてくる?

【ディレクター】佐野達也、中村賢二

【プロデューサー】佐野達也、内田利元

『新日本風土記』夏の祈り
NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2023年8月15日

78回目の終戦の日、日本各地の風土の中に息づく「戦禍の記憶」と受け継がれる「祈り」を見つめていく。昭和の戦争は、日本中の町や村に多様な戦争の記憶を刻み込んだ。軍都佐世保で受け継がれる防空壕、悲劇の特攻隊を語り継ぐため市民が始めた徳島の慰霊花火、満蒙移民の先駆けとなった村人が戦後開拓した軽井沢の集落、中国から強制連行された労働者を慰霊し続ける秋田の鉱山の町、浅草に残る大空襲の爪あと、そして大分の小さな島で続く祈り。あの夏から78年目の、「記憶」の現在地。

声】松たか子

【ディレクター】米本直樹、西原裕貴、萬はじめ、原賀伸

【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(9) 23
分の1のヒトって? 朝起きられない睡眠障害の若者
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年7月26日

23分の1。今回のテーマは「眠る」、「起きる」の周期が乱れる「睡眠リズム障害」。中でも若者に多いのが、極端に寝る時間が遅く、朝起きられない「睡眠・覚醒相後退障害」。15〜30歳の23人に1人がこの障害を持つ。仕事や学校に行けなくなるなど、社会生活を送るのが困難になる人も。番組ではこの障害に悩む若者たちを取材。彼らが願う「生活の多様性」とは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】田才孝子 【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(8) 11
分の1のヒトって? 女性管理職
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年7月25日

11分の1。今回のテーマは「女性管理職」。男女格差を測るジェンダーギャップ指数、日本は146か国中、125位と低迷している。大きな理由のひとつが「女性管理職の少なさ」。日本は管理職の「11人に1人」しか女性がいない。番組は日本で女性管理職を増やそうと開かれる研修合宿に密着。参加するキャリア女性たちが抱える「壁」とは

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】 内田利元

夢のあとさき〜日本遺構見聞録〜
NHK BS4K 89分番組 初回放送日:2023年6月17日
NHK BSプレミアム 89分番組 放送日:2023年7月8日

この国には、たくさんの夢の跡がある。その夢の先に、私たちは何を見つめていたのか、探しにいく。「夢が終わり、そして時に、新たな夢の始まる場所」。日本に遍在する『遺構』の物語。番組では日本全国、6か所の遺構を訪ねる。1.旧奈良監獄、2.神戸の遺構 (須磨ベルトコンベヤーと摩耶観光ホテル)、3.横浜・根岸競馬場等馬見所、4.岩手八幡平・松尾鉱山、5.北海道のリゾート跡地、6.長崎・池島炭鉱。それぞれのテーマは【門出】【成長】【流転】【傷跡】【泡沫(うたかた)】【閉店】。夢のあとさき、を目にしたとき、私たちはそこに何を見出すのだろうか。高精度の4 K映像や、ドローン映像をふんだんに使用し、目の前に一大スペクタクルが広がるー。

【ディレクター】佐野達也 【プロデューサー】佐野達也、内田利元

『ナンブンノイチ』
(7) 
2分の1のヒトって? 酒を飲まない人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年6月14日

2分の1。日本では、酒を飲むことがコミュニケーションを円滑にするとされ、仕事の上でも宴会が重視される社会。しかし、実は酒を飲まない人は2人に1人いる。番組では、飲む人、飲まない人、それぞれの声に耳を傾ける。会社の宴会を断る若者がいる一方、酒で人付き合いが円滑になるという酒好きの人たちも。さらに、長年続けた飲酒生活をやめノンアルコールバーを開いた夫婦も登場。大人の新しいライフスタイルを考える。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター/プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(6) 
4分の1のヒトって? 母親が“毒親”
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年6月13日

4分の1。“毒親”という言葉をよく聞くようになった。子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親と言われる。2022年の調査によれば、母親や家族が毒親だったと考える人は4人に1人。番組では、毒親に苦しめられつらい過去を持つ女性たちを取材。彼女たちは大人になり仕事をもってからも生きづらさを抱えながら暮らしている。中には、家族と絶縁して新たな人生を歩む人も。毒親に育てられた彼女たちの悩みや願いとは?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】川口勉 【プロデューサー】米本直樹

ゴッドハンド  復元師と天翔る白馬

NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日:2023年6月3日

“ゴッドハンド”の異名をとる男がいる。やきものの復元師・繭山浩司。茶の湯・千家に伝わる450年前の黒楽茶碗、ウィーンの古城で破壊された古伊万里の大皿など、修復を手がけた宝物は5000点に及ぶ。その技を育てたのは口外できぬ「陰の仕事」の数々。全国の美術関係者から預かった数々の破損品を、どんなに目を凝らしても傷跡がわからないまでに復元してきた。全国の美術館には 繭山が手掛けた作品も少なからずあるという。繭山の知られざる超絶技巧と、人類の宝を後世につなごうとする生き様を描き出すシリーズの第二弾!

億単位の値が付く国宝級の陶磁器についた傷や破損。それらを完全に消してしまう技を持つ復元師の親子がいる。人呼んで「ゴッドハンド」。禁断の現場にカメラが潜入する!(写真:栗田美術館所蔵)

語り】田中泯

【ディレクター/プロデューサー】 内田利元

BS1スペシャル

ジャパニ 〜在日ネパール人一家の5年間〜

NHK BS1 49分番組 初回放送日: 2023年3月25日

東京でカレー屋を営むネパール人一家の歳月を、遠くヒマラヤの麓の村と池袋のアパートを往復して記録した『ジャパニ』(2020年6月放送)。生後間もなく両親と別れ、ネパールで祖父母に育てられた少女ビピシャの複雑な心の揺れを描いた。あれから3年。東京の父はコロナに感染、母は失業。そんな苦難の中、夫婦は男児を授かる。日本で両親に育てられる弟に、複雑な感情を抱くビピシャ。移民社会に生きる家族の現実を描く。

【ディレクター】ディペシュ・カレル、齊藤麻実

【プロデューサー】米本直樹

『ナンブンノイチ』
(5) 25分の1のヒトって? メイクを毎日する男性

NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年3月25日

25分の1。近年、盛り上がりを見せる男性向けコスメ。マーケティング会社の調査によれば、メイクを毎日する男性は25人にひとりにまで増えた。30代、メイク歴5年というWEBデザイナーの男性を取材。メイクのきっかけは肌荒れを隠したい一心だったというが、変化したのは外見だけではなかったとも…。メイクのマジックにあなたはどう思う?

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

『ナンブンノイチ』
(4) 1000分の1のヒトって? 裁判員を経験した人
NHK Eテレ 5分番組 初回放送日: 2023年3月25日

1000分の1。この数字は、日本で裁判員を経験した人の割合。ある日突然、裁判員に選ばれ人を裁くことになったら?20歳の頃に殺人未遂事件の裁判員を担当した女性が参加を決めたのは、裁判員経験者の交流会。裁判員という非日常を体験した者同士が集うこの会では、お互いが他の人には話しづらい経験を吐露し、語り合う。人が人を裁くとは?いつかあなたにも訪れるかもしれないその日のために。

語り】永積崇[ハナレグミ]

【ディレクター】飯塚淳 【プロデューサー】内田利元

『新日本風土記』厳冬 奥会津
NHK BSプレミアム 59分番組 初回放送日: 2023年3月24日

日本有数の豪雪地帯、福島県・奥会津地方。深い雪に閉ざされてきた長い歴史があるからこそ、しんしんと積み重ねられてきた営みが残る。凍える冬の、心温まる物語。2011年の豪雨災害で被災し、昨年秋に全線復旧した只見線沿線を中心に、物語は進む。1000年以上続く冬の風物詩「七日堂裸詣り」。雪に閉ざされる村で60年以上暖簾をかけ続ける「雪国のオアシス」。集落へ続く12キロの山道で毎晩繰り広げられる除雪作業。過疎の村の「命の綱」、家業の原点に立ち返ったUターン女性が始めた移動販売。極寒の地で支えあいながら生きてきた人びとの今を描いていく。

【声】松たか子【語り】中條誠子アナウンサー 井上二郎アナウンサー

【ディレクター】島越翔平、牟田高太郎、中村賢二、岸田浩和

【プロデューサー】米本直樹

ワケあって顔出せません
「CASE3:〇〇砲を撃つ人」
NHK 総合 29分番組 初回放送日: 2023年3月22日

政治、事件、芸能・・・世間を賑わすスクープを次々と発掘し、破壊力の大きさから記事に “文春砲”の呼び名までついた雑誌、「週刊文春」。衝撃の告発が話題を呼ぶ一方で、「あそこまでしなくても…」「人の不幸で飯を食って…」など、否定的な見られ方があるのも事実だ。だが、ひとつの記事が陽の目を見るまでには、並々ならぬ苦労がある。被取材者にとって不都合な内容であればなお、取材は困難を極める。当てもない聞き込み、長時間に及ぶ張り込み、相手の対応が読めない突撃取材・・・それでも立ち向かう記者たちは、一体どんな人たちなのか?

番組では週刊文春の事件記者に密着、知られざる取材の様子や仕事にかける思いを描く。職務上“ワケあって”顔は出せませんが、その心意気と思いを伝えます。

【ディレクター】米本直樹、川口勉

【プロデューサー】米本直樹、内田利元